それでは広島大学の生協食堂で、11ヶ月間(2019年4月~2020年2月まで)ミールカードを使ってみた結果はコチラになります。
【ミールカード11ヶ月間の利用結果】
- 利用期間:2019年4月~2020年2月
- 総支払額:234,000円(Aプラン分割料金)
- 2月末までの利用金額:201,401円
- 差額:-32,599円
という結果でした。
でも、このまま「32,599円の損」というわけではありません。
広島大学ミールカードは、支払額と利用学の差額を返金してくれます。
ただし返金システムには注意点が2つあります。
【注意点1】システム利用料&MYple返金
返金額は差額全額ではなく、システム管理費用(1万円)を差し引いた金額が「MYple」で返金されます。
(MYpleとは)「MYple(マイプル)とは生協電子マネーのことで、学内の生協サービスで利用できます。
返金はMYpleというのがミソで、学外では使えないのでご注意を。
【注意点2】支払額は一括払い金額が適用される
もう一つの注意点は、支払額は分割払いでも「一括支払い」の金額が適用されます。
我が家はAプランの分割払い(234,000円)でしたが、返金時の計算では一括払い(225,000円)が適用されます。
つまり差額は、
(225,000円:一括払い金額)-(201,401円:利用金額)=23,599円(返金対象の差額)
となります。
この差額から「システム管理費用:1万円」が差し引かれて、
(差額:23,599円)-(システム管理費用:1万円)=12,599円(MYpleでの返金額)
という計算になりました。
実際には、3月2日にMYple口座に返金分として14,807円のMYpleが入金されていました。
*途中で消費税増税などがあったので、私の計算と入金額が少し違っています。
実質はシステム利用料の1万円が損失?
MYpleとはなりますが返金はあるので、実質はシステム利用料の1万円が損失となりますがそれも対策はされています。
差額返金計算の締めは2月末までですが、3月中はそのままミールカードが利用できます。
3月に使った分は、返金にはカウントされません。
なので3月中に1万円以上使えれば、システム管理費用分も元が取れることになります。
ちなみに我が子の3月利用金額は「3月7日時点:6,105円」となっています。
このペースなら帰省もありますが、元は取れそうです。
さらに入学前のキャンペーンを利用すればもっとお得になるんです。
新入学キャンペーンを利用すればもっとお得
実は前期試験の日に待機している保護者向けに「入学説明会」が開催されます。
*入学説明会についてはコチラ>>広島大学受験日に親がするべき3つのこと
その入学説明会の中で、ミールカードの入会キャンペーンが紹介されました。
キャンペーンの内容は、
【Aプランに申し込めば3万円分のMYpleがキャッシュバックされる】
というものです。
これはAプランならば一括でも分割でも対象になるので、我が家では分割で申し込みました。
その結果、キャッシュバック3万円分のMYpleが入学前の2019年3月25日に振り込まれました。
そのMYpleは教科書購入代金に利用できたので助かりました。
ただし、2020年度以降のキャンペーン内容は分からないので、あくまでもご参考までに。
1年目の利用日数はどれくらい?
ここで1年目に我が子がどれくらい利用したのかを、授業日数なども含めて紹介したいと思います。
リアルなデータなので、目安になるかと思います。
最初に我が子の簡単なデータはこちらです。
- 学年:1年生
- 学部:文系
- 授業:ほぼサボらずに出席しています
- 部活:体育会系(週4~6回)
- 住居:大学から自転車で10~15分ほどのアパートに一人暮らし
どこにでもいる平均的な大学生ですが、1年目の利用実績はこちらです。
授業日数 | 利用日数 | 利用回数 | 利用金額 | 1日平均 | 損益分岐点 | 差異 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 15日 | 18日 | 20回 | 14,532円 | 807円 | 21,280円 | -6,748円 |
5月 | 19日 | 19日 | 32回 | 18,061円 | 951円 | 21,272円 | -3,211円 |
6月 | 20日 | 24日 | 46回 | 23,468円 | 978円 | 21,272円 | 2,196円 |
7月 | 22日 | 24日 | 41回 | 22,976円 | 889円 | 21,272円 | 1,704円 |
8月 | 4日 | 11日 | 19回 | 9,780円 | 889円 | 21,272円 | -11,492円 |
9月 | 0日 | 9日 | 17回 | 9,011円 | 1,001円 | 21,272円 | -12,261円 |
10月 | 20日 | 23日 | 39回 | 23,693円 | 1,030円 | 21,272円 | 2,421円 |
11月 | 20日 | 20日 | 32回 | 22,183円 | 1,109円 | 21,272円 | 911円 |
12月 | 18日 | 21日 | 35回 | 21,771円 | 1,030円 | 21,272円 | 499円 |
1月 | 18日 | 18日 | 26回 | 18,242円 | 1,013円 | 21,272円 | -3,030円 |
2月 | 4日 | 18日 | 30回 | 17,684円 | 982円 | 21,272円 | -3,588円 |
小計 | 160日 | 205日 | 337回 | 201,401円 | 982円 | 234,000円 | -32,599円 |
・期間:2019年4月6日~2月29日まで
・授業日数:授業がある日数
・利用日数:食堂を利用した日数
・利用回数:食堂を利用した回数(1日で朝・昼・夜を食べると3回でカウント)
・利用金額:1ヶ月間で利用した金額
・1日平均:利用金額÷利用日数=1日に使った金額の平均額
・損益分岐点:総支払金額÷11ヶ月、毎月利用すればお得になる目安の金額
・差異:損益分岐点ー利用金額、毎月の損得金額
授業日数160日に対して、205日も食堂を利用しています。
部活をしているので、授業がない日も45日間は学校に行って食堂を利用していたことが分かります。
授業がある日だけの食堂利用だと、とてもじゃないけど払った分をクリアすることはできません。
その原因の一つとして、一日の上限額の設定がありました。
そのへんについては、こちらのページで詳しく書きましたのでご覧ください。>>大学生協のミールカードは元が取れるのか?
しかし、2020年4月からは「一日の上限額がアップする」という朗報が発表されました。
2020年4月からは一日の上限額がアップ!
2020年4月からは、1日の利用上限が下記の内容で増えます。
コース | 2019年上限額 | 2020年上限額 |
---|---|---|
Aコース | 1,500円(朝食200円サービス含む) 土曜日:800円 | 1,600円(朝食200円サービス含む) 土曜日:800円 |
Bコース | 1,000円 土曜日:800円 | 1,200円 土曜日:800円 |
1日の上限額が、
- Aコースで100円増額
- Bコースで200円増額
となります。
たった100円とか200円と思うかもしれませんが、この上限額アップのおかげで
【試算上は授業日だけの食堂利用で、払った金額はペイできる計算】
になります。
と、思ったら利用料金の総額も上がっていますね(汗)
今年の新入生応援価格が分からないのですが、一般価格の値上げ率をそのまま当てはめると、
【2020年度Aコース一括払い:238,125円(予測値)】
となります。
この予測価格を2020年度の授業日数(160日)で割ると、
238,125円÷160日≒1,488円
で、1日に1,488円以上使わないとペイできない計算になります。
つまり朝食利用(一日3食を生協食堂で食べるということ)しないと、授業日だけでは元は取れません。
Bコースも正確な応援価格が分からないのですが、Bコースは朝食利用のプラス200円がないので授業日利用だけではペイできない可能性が高いです。
土日祝日や長期休暇中も食堂を利用していかないと、払った分だけの元を取るのはかなり厳しいです。
このことから、大抵の場合は返金制度を利用してMYpleで返金対応となると思われます。
1年目でミールカードAコースを利用した感想
キャンペーンや返金制度までを含めて考えると、1年目はミールカード利用でお得だったという結果となりました。
ただし、授業日だけで支払った金額分を使い切るのは、かなり難しいことが分かりました。
そうは言っても、親としてはミールカードをがあると「食いっぱぐれ」がないので安心です。
それに毎日の食生活も大学生協マイページで確認できるし、要望すれば郵送で毎月の利用状況を送ってくれます。
毎月の食生活はこんな感じで確認できます。
とても分かりやすい内容で、一日何食を学食で食べたのかも一目瞭然です。
毎日何を食べたかのメニューも分かるし、とても便利で重宝します。
まあMYple返金とはなりますが、使い切れなくても1万円以上の大損をすることはありません。
返金されたMYpleで次年度の教科書を買ったりすればいいので、来年もミールカードを利用するつもりでいたんです。
ところが・・・。
本人から継続しないとの意思表示が・・・。
親としては、2020年度も生協ミールカードを利用するつもりでした。
Aコースは使い切れないので、Bコースに変更して申し込もうと思ってた矢先のことです。
「来年はミールカード要らないよ」
と子供に言われてしまいました。
理由は、
- 「生協食堂に縛られたくない」
- 「バイト先でも安く食べられる」
ということでした。
やはり友達やバイト仲間と学外で食事をしたり、各自の部屋に行って一緒に鍋パーティーをしたいようです。
確かにそうなると、今年以上にミールカードの利用頻度は減ってしまいます。
親としてはそれでもミールカードはあった方が、「食」に関しては安心なのですが。
最終的には、利用する本人の意思を尊重することにしました。
2年生になったら仕送り額を減らすつもりでしたが、食費も込みで現状維持とすることにしました。
と、こんな感じで1年目のミールカード利用が終わりを迎えようとしています。
1年間使ってみた感想としては、
ミールカードの資料に書かれているように得するとは思えませんが、親としてはメリットがある制度だと思います。
子供の生活環境にもよると思いますので、お子さんと相談のうえご利用をご検討ください。
今回の記事が、その際の参考になれば幸いです。
実際どれくらいの生徒が使っているの?
2019年度は、約4,600名の組合員が利用したようです。
そのうち新入生の利用者数を調べてみると、
【2019年新入生】
- 1年生全数:2,462名
- ミールカード利用者数:1,551名
となります。
全体の62.9%の新入生が、ミールカードを利用しています。
3年生・4年生になると、大学の授業数も減ってくるので利用者は減っていくようです。
利用するなら授業数の多い「1年生&2年生」ということでしょう。